ラケさまステキドレスありがとうSS [捧げもの]
ラケさまへの捧げものですっっっ(´∀`)
オシャレなドレスを着た蒼華人形を描いて下さって
しかも777nice!を踏んでくださったというステキな方です(*´Д`*)
ラケさまの+ismで、Dress updoll企画が見られますよ♪
オシャレなデザインのドレスがいっぱいですっっっ!!!
ぜひぜひ、見てみてね
んで、そんなラケさまへのありがとうSSは
恐れ多くもお子様をお借りしました(⊃д⊂)
パールくんと銀風くんです♪
イメージを壊さない事だけを祈りながら執筆しました(゜ー゜;)
え~先に断っておきますと
かなりルピナス風味な感じに仕上がってますw
特に銀風くんは台詞の参考になるものが見つからず(つд・)(すみませんっ;
私のイメージで描いてみました
と、とりあえず読んでいただけると嬉しいです(⊃д⊂)
擬リヴSS
<登場キャラクター>
ラケさま宅 パールくん 銀風くん
【怪盗パールと新月の舞】
「……桜珠(おうじゅ)? それは宝石かい?」
入れたばかりのカフェオレをテーブルに置く。
部屋の隅にある椅子に視線を向けると、座ったままの銀風が静かにコクリと頷いた。
「そうか……それはぜひ、盗んであげないといけないねぇ……銀風」
口に含んだカフェオレの程よい甘さが、波紋の様に体中に広がる。
僕は、桜珠と呼ばれた宝石を思い浮かべて、歓喜の海に心をどっぷりと浸らせた。
**********
桜珠とは、桜の花びらを集めてそのまま石に閉じ込めたような淡い桃色をしている宝石だと、僕の入手した情報は語っていた。
大きさは、手の平に納まるくらい。
僕が盗んできた宝の中では小さい方だ。
でも、宝石としての希少価値は、ダイヤモンドを遥かに上回るらしい。
それはぜひとも、僕の手の中に納めなくてはいけない。
さっそく、下調べを始めた。
宝石店、美術館、博物館、貴族の屋敷、変人と噂されるマニアの家まで――
思いつく限りの場所へ足を運んだ。
でも、どこにも見つからない。
それどころか、見た事のある者が誰一人としていない。
どういうことだ?
「銀風……桜珠は本当に存在していると思うかい?」
銀風は困った様に首を傾げただけだった。
噂の域を出ない宝石――桜珠。
桜色の宝石。
そういえば、今は桜の季節だ。
パークや島のあちこちで花見をしている。
もしかして、そんな浮かれた者達の流説(るせつ)だったのだろうか?
だとしても――
「この僕に、盗み出せないものなんてあると思うのかい? ねぇ? 銀風?」
銀風は、僕の言葉に反応して羽ばたいた。
そして、僕と銀風は融合する。
「いくよ。銀風」
僕は、背中に生えた黒い翼で空へと舞い上がった。
「どこも優雅な園遊会で犇(ひしめ)いているね。では、僕たちの宴(うたげ)を始めるとしようか? 銀風」
眼下に桜の花びらに覆われたパークや島を見下ろして、僕は言った。
そして、黒いマントを翻す。
同時に、僕の宴への招待状が全ての桜の木の元へと降り注ぐ。
急に空から降って湧いた奇妙なシンボル入りの封筒に、誰もが興味を示していた。
「素敵な絵図だね、銀風。ごらん、僕たちの宴が始まるよ」
僕は欣快(きんかい)の波に打ち震えた。
**********
【 新月の間にて 桜の舞姫を花嫁として迎えたく 怪盗パール 】
僕の出した宴の招待状。
世間では、怪盗パールが結婚すると大騒ぎになっていた。
花嫁は誰だ? とか。桜の舞姫は何者だ? とか。
ゴシップ誌には、怪盗パール引退との見出しが大きく載った。
「まったく。これだから美観のない庶民はいけないよ。この僕が引退? これでは、警察の動きもたかが知れているね」
カフェオレの入っていたカップをソーサーへと戻しながら言う。
今回もまた、僕の勝ちは決まっていた。
今回、僕の盗み出すものは――
桜。
桜の木、そのものだ。
桜珠が、桜の木に酔いしれた者達の夢現であるならば、それを生み出したモノを盗み出すまでのこと。
僕に盗み出せないものなどない。
**********
もうすぐ、新月になる。
「銀風。準備はいいかい?」
僕たちは、1本の桜の木を見上げていた。
そこは、パークから離れた人気(ひとけ)のない小さな島。全ての桜の木の中で、一際異彩を放っていた桜だ。
「さあ、僕の元へおいで」
僕の左目が輝きだす。僕の中で魔力が膨れ上がった。
すると――
「お待ちなさいっ!」
「っっ!」
女性の声に押さえつけられる。それは、僕たちの力を圧倒した。
「おやめなさい。碧(あお)の君」
「碧? 君は……誰だい?」
僕は左目を押さえながら、声の主を見上げた。
そこには、薄紅色の衣を纏(まと)った女性――いや、少女が浮かんでいた。
「今、手を出せば桜珠は手に入りませんよ」
「それは、どういう――」
僕の言葉を遮るようにして、少女は木の頂点へと向かう。
「見ていればお分かりになります。ほら、もうすぐ――」
少女が夜空を見上げると、月は太陽に吸い込まれた。
――新月。
少女の衣が輝きだし、桜の花びらがざわめく。
いったい、何が始まるというのだろう。
漆黒の空に舞い上がった桜の花びらが少女の下へと集まる。
そして、彼女を取り巻いた。
少女は舞う。優美に。
桜の木の上で。花と共に。
可憐な舞を。
「桜……珠……?」
無意識に呟いた言葉。
けれど、漆黒の中で輝く少女を取り巻く薄紅の桜。まさに、桜色の宝石だった。
僕は、本来の目的を忘れて魅入っていた。
桜珠の舞を。
**********
「今日も庶民達は、他愛のない日常にあくせくしているようだよ。銀風」
僕は、カフェオレの入ったカップを右手に銀風を見た。
銀風は、部屋の隅にある椅子の上で寝ている。
テーブルの上にはゴシップ誌が置いてあった。
見出しは、「桜ウェディング。舞姫、怪盗パールの手に落つ」
僕はあの日、全ての桜の木々に白いベールをかけた。パークと島中の桜に。
レース、サテン、ビロード……多彩な布を使って白い装飾を施したのだ。
僕のセンスのなせる業だ。
おかげで、世間では本当に怪盗パールが引退したのかと疑惑が持ち上がっている。
迷惑な話だけど、存外(ぞんがい)悪い気分でもなかった。
僕は、右手のカップにゆっくりと口をつける。
いつもよりほんの少し甘いカフェオレが、僕の中へと落ちていった。
<おしまい>
*リンクおよびお持ち帰り(長いからいらないだろっw)はラケさまのみです
【怪盗パールと新月の舞】をお届けしました
いかがだったでしょうか? テーマは桜とドレスです(*'-')w
ラケさまの設定がとてもしっかりしていたので、台詞は考えやすかったです
銀風くんの活躍が少なかったのが悔やまれますが(^_^;)
ひとえに力量不足; 申しわけないです orz
パールくんの紳士で上から目線な感じをアピール出来ていたら嬉しいのですが
感想を聞くのが怖かったり・・・
オチとしては、静かにまとめた感じになりました
桜珠とパールくんの間に何があったのかは、ご想像におまかせです
きっと、ラケさまの考えることが真実だと思われますw
ラケさまへ
蒼華に素敵なドレスをありがとうございました♪
お礼にパールくんのSSを受け取っていただけると嬉しいです(*'-')w
煮るなり、焼くなり、揚げるなりお好きにしてください
そして、勝手にお子様をお借りしたことをお詫びいたします<(_ _)>
それでは、長々とお付き合いいただいてありがとうでした♪
そろそろ、翼も更新したいルピナスでしたw
オシャレなドレスを着た蒼華人形を描いて下さって
しかも777nice!を踏んでくださったというステキな方です(*´Д`*)
ラケさまの+ismで、Dress updoll企画が見られますよ♪
オシャレなデザインのドレスがいっぱいですっっっ!!!
ぜひぜひ、見てみてね
んで、そんなラケさまへのありがとうSSは
恐れ多くもお子様をお借りしました(⊃д⊂)
パールくんと銀風くんです♪
イメージを壊さない事だけを祈りながら執筆しました(゜ー゜;)
え~先に断っておきますと
かなりルピナス風味な感じに仕上がってますw
特に銀風くんは台詞の参考になるものが見つからず(つд・)(すみませんっ;
私のイメージで描いてみました
と、とりあえず読んでいただけると嬉しいです(⊃д⊂)
擬リヴSS
<登場キャラクター>
ラケさま宅 パールくん 銀風くん
【怪盗パールと新月の舞】
「……桜珠(おうじゅ)? それは宝石かい?」
入れたばかりのカフェオレをテーブルに置く。
部屋の隅にある椅子に視線を向けると、座ったままの銀風が静かにコクリと頷いた。
「そうか……それはぜひ、盗んであげないといけないねぇ……銀風」
口に含んだカフェオレの程よい甘さが、波紋の様に体中に広がる。
僕は、桜珠と呼ばれた宝石を思い浮かべて、歓喜の海に心をどっぷりと浸らせた。
**********
桜珠とは、桜の花びらを集めてそのまま石に閉じ込めたような淡い桃色をしている宝石だと、僕の入手した情報は語っていた。
大きさは、手の平に納まるくらい。
僕が盗んできた宝の中では小さい方だ。
でも、宝石としての希少価値は、ダイヤモンドを遥かに上回るらしい。
それはぜひとも、僕の手の中に納めなくてはいけない。
さっそく、下調べを始めた。
宝石店、美術館、博物館、貴族の屋敷、変人と噂されるマニアの家まで――
思いつく限りの場所へ足を運んだ。
でも、どこにも見つからない。
それどころか、見た事のある者が誰一人としていない。
どういうことだ?
「銀風……桜珠は本当に存在していると思うかい?」
銀風は困った様に首を傾げただけだった。
噂の域を出ない宝石――桜珠。
桜色の宝石。
そういえば、今は桜の季節だ。
パークや島のあちこちで花見をしている。
もしかして、そんな浮かれた者達の流説(るせつ)だったのだろうか?
だとしても――
「この僕に、盗み出せないものなんてあると思うのかい? ねぇ? 銀風?」
銀風は、僕の言葉に反応して羽ばたいた。
そして、僕と銀風は融合する。
「いくよ。銀風」
僕は、背中に生えた黒い翼で空へと舞い上がった。
「どこも優雅な園遊会で犇(ひしめ)いているね。では、僕たちの宴(うたげ)を始めるとしようか? 銀風」
眼下に桜の花びらに覆われたパークや島を見下ろして、僕は言った。
そして、黒いマントを翻す。
同時に、僕の宴への招待状が全ての桜の木の元へと降り注ぐ。
急に空から降って湧いた奇妙なシンボル入りの封筒に、誰もが興味を示していた。
「素敵な絵図だね、銀風。ごらん、僕たちの宴が始まるよ」
僕は欣快(きんかい)の波に打ち震えた。
**********
【 新月の間にて 桜の舞姫を花嫁として迎えたく 怪盗パール 】
僕の出した宴の招待状。
世間では、怪盗パールが結婚すると大騒ぎになっていた。
花嫁は誰だ? とか。桜の舞姫は何者だ? とか。
ゴシップ誌には、怪盗パール引退との見出しが大きく載った。
「まったく。これだから美観のない庶民はいけないよ。この僕が引退? これでは、警察の動きもたかが知れているね」
カフェオレの入っていたカップをソーサーへと戻しながら言う。
今回もまた、僕の勝ちは決まっていた。
今回、僕の盗み出すものは――
桜。
桜の木、そのものだ。
桜珠が、桜の木に酔いしれた者達の夢現であるならば、それを生み出したモノを盗み出すまでのこと。
僕に盗み出せないものなどない。
**********
もうすぐ、新月になる。
「銀風。準備はいいかい?」
僕たちは、1本の桜の木を見上げていた。
そこは、パークから離れた人気(ひとけ)のない小さな島。全ての桜の木の中で、一際異彩を放っていた桜だ。
「さあ、僕の元へおいで」
僕の左目が輝きだす。僕の中で魔力が膨れ上がった。
すると――
「お待ちなさいっ!」
「っっ!」
女性の声に押さえつけられる。それは、僕たちの力を圧倒した。
「おやめなさい。碧(あお)の君」
「碧? 君は……誰だい?」
僕は左目を押さえながら、声の主を見上げた。
そこには、薄紅色の衣を纏(まと)った女性――いや、少女が浮かんでいた。
「今、手を出せば桜珠は手に入りませんよ」
「それは、どういう――」
僕の言葉を遮るようにして、少女は木の頂点へと向かう。
「見ていればお分かりになります。ほら、もうすぐ――」
少女が夜空を見上げると、月は太陽に吸い込まれた。
――新月。
少女の衣が輝きだし、桜の花びらがざわめく。
いったい、何が始まるというのだろう。
漆黒の空に舞い上がった桜の花びらが少女の下へと集まる。
そして、彼女を取り巻いた。
少女は舞う。優美に。
桜の木の上で。花と共に。
可憐な舞を。
「桜……珠……?」
無意識に呟いた言葉。
けれど、漆黒の中で輝く少女を取り巻く薄紅の桜。まさに、桜色の宝石だった。
僕は、本来の目的を忘れて魅入っていた。
桜珠の舞を。
**********
「今日も庶民達は、他愛のない日常にあくせくしているようだよ。銀風」
僕は、カフェオレの入ったカップを右手に銀風を見た。
銀風は、部屋の隅にある椅子の上で寝ている。
テーブルの上にはゴシップ誌が置いてあった。
見出しは、「桜ウェディング。舞姫、怪盗パールの手に落つ」
僕はあの日、全ての桜の木々に白いベールをかけた。パークと島中の桜に。
レース、サテン、ビロード……多彩な布を使って白い装飾を施したのだ。
僕のセンスのなせる業だ。
おかげで、世間では本当に怪盗パールが引退したのかと疑惑が持ち上がっている。
迷惑な話だけど、存外(ぞんがい)悪い気分でもなかった。
僕は、右手のカップにゆっくりと口をつける。
いつもよりほんの少し甘いカフェオレが、僕の中へと落ちていった。
<おしまい>
*リンクおよびお持ち帰り(長いからいらないだろっw)はラケさまのみです
【怪盗パールと新月の舞】をお届けしました
いかがだったでしょうか? テーマは桜とドレスです(*'-')w
ラケさまの設定がとてもしっかりしていたので、台詞は考えやすかったです
銀風くんの活躍が少なかったのが悔やまれますが(^_^;)
ひとえに力量不足; 申しわけないです orz
パールくんの紳士で上から目線な感じをアピール出来ていたら嬉しいのですが
感想を聞くのが怖かったり・・・
オチとしては、静かにまとめた感じになりました
桜珠とパールくんの間に何があったのかは、ご想像におまかせです
きっと、ラケさまの考えることが真実だと思われますw
ラケさまへ
蒼華に素敵なドレスをありがとうございました♪
お礼にパールくんのSSを受け取っていただけると嬉しいです(*'-')w
煮るなり、焼くなり、揚げるなりお好きにしてください
そして、勝手にお子様をお借りしたことをお詫びいたします<(_ _)>
それでは、長々とお付き合いいただいてありがとうでした♪
そろそろ、翼も更新したいルピナスでしたw
うわああパールと銀風のSS・・!
うれしくって何度も読み返しました^^ほくほく
ちょうど今も桜の見頃なので、こんなこと世界のどこかでおこっていたらなあとおもいます笑
パールの言動・思想もバッチリ理解してくださっていて、私のイメージ通りでございます><!
あと、銀風は動物で喋れないので大丈夫です^^
うちの子や、桜珠ちゃんもいきいきとする描写で、読みやすかったです^ω^
本当に有り難うございます!(しかもちゃっかり777nice!まで奪っていったみたいで^^;)
SSは大切に持ち帰り、ブログ、サイトの方で後日紹介させていただきたいのですが大丈夫でしょうか?
by ラケ (2010-04-11 16:58)
ラケさま(´∀`)読んでくださってありがとうございます!
喜んでいただけて(⊃д⊂)なによりですっ
パールくんの気障な台詞は書いていてとても楽しかったですw
おおw 銀風くんは喋れないのですねwよ、良かった(゜▽゜;)余計なことしなくてwww
いあいあ777踏んで頂いてありがとうございました♪
ルピナスが執筆した事を表記していただけるのでしたら、どちらへお持ち帰りされてもOKです(*^-^*)b
楽しい執筆をさせていただきありがとうでした
by ルピナス (2010-04-11 17:27)
るぴさんこんばんわ(*'∇')/SS読んだよ^^題名とかも
話のイメージぴったりでそこからすごく集中して読んだです
いつも書いてるですが文章から風景や様子キャラクターの
特徴が伝わってきて読んでいてすごく楽しかった(*'∇')
翼の方も楽しみに待ってるよ~!
by セイバー (2010-04-12 00:16)
セイバーさん いつもありがとう(⊃д⊂)
今回は、お借りしたお子様のみでSSにしたのでちょっと緊張w
いつも蒼華との絡みだったから(゜▽゜;)
楽しんでもらえてよかったです~(´∀`)w
そうそう、クロニクルも執筆してるよ。しかも、ブログランキング上がってるwww ちょっと嬉しかったw
翼も頑張りまーす(*^-^*)もうすぐupできそうだおw
by ルピナス (2010-04-12 00:33)
おお!!怪盗物のSSだっ!!
サクラを盗んじゃおうなんて、すっごくスケール大きくって
ビックリ&面白かったのですっ><
桜珠の正体は女の子だったんですねっ!!
お話の展開もロマンチックな雰囲気で
素敵だったですよ~。でははっ!!
by サトル (2010-04-12 00:52)
サトルさん こにゃにゃ~(´∀`)ノ
桜を盗むつもりなんて最初はなかったのですがwいつのまにかww
パールくんのスケールが大きいってことです(*'-')b
どうやって木を盗むか散々悩んだ挙句
盗んでも置く場所が無いって事でw 装飾を変えてみました
桜はとっても素敵でロマンチックなお花なので
テーマにピッタリです
読んでくれてありがとうでした~
by ルピナス (2010-04-12 15:56)