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ビターバレンタイン完結♪ [捧げもの]

ども(´∀`)ノ

サトルさんに捧げた記念SSが無事完結いたしました

別ブログで最終話は、4日12時の予約投稿です


なんとか終わって良かった~ (~_~A;) マジでホッとしてますw

明るく甘い恋愛ものにしようと思っていたのに・・・

文才ってなんですか?w

ステキなキャラをお借りしたのに、ホントごめんなさいっ


んで、本編は終わったのですが

エピローグ的なおまけを書いてみました(*'-')w

読んでみて下さいね

次は、すずなちゃんへの記念SSです\(^-^)/

たぶん、またSSにはならないと思う(⊃д⊂)

出来上がったプロットがすでに長めw

タイトルは 「シェルティーとヒナの青い空」が候補でふ

楽しみに待ってて下さいね



 頂いたバトンは、次回やりまーす\(^-^)/



 ↓本編ビターバレンタインの前に読むと、ネタバレになりますので注意




ビターバレンタイン おまけ



「たのも~~」
 俺は、玄関の扉に向かって叫んだ。
「ちょっと、ゆっくん。たのもーはおかしいよ」
 後ろに隠れるようにして立っていた蒼華が突っ込みを入れてくる。
「いいんだよ」
 既に呼び鈴は押してあった。
 すると、インターホンマイクから声が流れてきた。
「いらっしゃい勇喜。今、手が離せないから勝手に入ってきて。玄関のカギ開いてるから」
「うい~」
 葵の声に従って、俺は扉を開けた。
「お邪魔します」
 俺より先に蒼華が言う。誰もいないのに丁寧に頭を下げて。律儀だなぁ。
 玄関に入ると、チョコレートの甘い匂いが漂ってきた。
 バレンタインのチョコレートを製作中なんだろうけど、すでに今日が本番なんだけどな。
「おじゃましまーす」
 言いながらリビングへ向かうと、ダイニングの向こう側にあるカウンター越しのキッチンに葵が立っているのが見えた。
「ごめーん、今ムリ。ちょっと待ってて」
 どうやら、チョコレートと格闘しているらしい。
「まだ作ってたのかよ。バレンタイン今日だろ? 間に合うのか?」
「えー? なにー?」
 作業に集中している葵には、声が届きにくいらしい。
「まあ、いいや。蒼華そこへ座れよ」
 所在なさげにしている蒼華にソファを指してみせると、大人しくちょこんと座った。
 蒼華を葵に直接会わせるのは、初めてだった。
 葵は、買い物に行った街中で哲と蒼華がカフェで会っているのを目撃して以来、それをデートだと勘違いしたままだ。
 哲からは、チョコレートを渡すまでは内緒にしておいて欲しいと頼まれたけど、ややこしい事になる前に誤解は解いておいた方が良いと思って連れてきた。 
「良い匂いだね」
 蒼華は嬉しそうに言う。本当にお菓子作りが好きなんだなぁ。俺は食べるの専門だけど。
 おかげで、今回は試食要因として葵と哲の二人に呼び出された。
 甘いものは好きだけど、毎日おんなじものばかりだと、流石に飽きてくる。しばらく、チョコレートは遠慮したい気分だった。
「ごめん、ごめん。おまたせ勇喜・・・っと・・・・・・」
 エプロンを付けた葵がバタバタとリビングへ来ると、ソファに座った蒼華で視線が止まった。
「ああ、紹介するよ。俺の友達で蒼華っていうんだ」
「はじめまして。蒼華といいます」
 蒼華が立ち上がって会釈する。釣られたのか葵も頭を下げた。
「どもども。はじめまして、蒼華ちゃん。えと・・・・・・勇喜の彼女だよね」
「なっっっ!? ちがっ、バババカっ、何言ってんだ。蒼華は友達だって言ってるだろっ」
 突然何を言うかと思えば。蒼華がびっくりして呆けてるじゃねぇか。
「えぇ~、そうなの? だって哲が、勇喜の彼女にチョコレート作りを教わったって言ってたよ」
 哲のヤツ、俺をダシに誤解を中和しやがったな。
 ん? ってことは・・・・・・。
「哲のやつ、もう来たのか?」
「うん! 今朝、バイト行く前に寄ってったよ」
「チョコレート、貰った?」
「うん! 貰った。もったいなくて、まだ食べてないけど」
 葵の声は明るくて、いつもより弾んでいる。
「じゃあ、カフェで見つけた時、哲が蒼華にお茶を奢ってただけっていうのも・・・・・・」
「うん、聞いた。あそこのお店美味しそうだったもんね。今度は皆で行こうね」
 なんだよ。
 結局、俺の取越苦労かよ。
 誤解が解けた葵は、蒼華にも満面の笑顔で話しかけていた。
「じゃあ、用件も済んだし・・・・・・俺達は帰るか」
「えぇ、もう帰るの? 来たばっかじゃん。せっかくだからゆっくりしていけば? お茶出すし。ね? 蒼華ちゃん」
「・・・・・・えぇっと・・・・・・」
 おろおろしながら蒼華が俺の顔を見た。返事に困っていると書いてある。
 まあ、急いでいるわけでもないから問題はないけど。
「チョコレートの試食もしてもらいたいしさ」
「・・・・・・ん? チョコレート?」
 そういえば、葵はチョコレートを作っているんだった。
 でも、哲は既に葵にチョコレートを渡しに来ているわけだから、その時に交換したんじゃないのか?
 それとも、友チョコか?
「どんなチョコレートを作っているんですか?」
 手作りに興味を惹かれたのか、蒼華が聞いた。
「えっと、トリュフチョコのつもりだったんだけど、それだと哲とかぶっちゃうから作り直してるの」
 作り直してる?
「って、哲にまだ渡してなかったのか!?」
「うん、じつは・・・・・・」
 葵は、気まずそうに語尾を濁した。
「貰うだけ貰って、何も渡さなかったのかよ。バレンタイン本番だぞ」
「だって、哲がチョコレートくれるなんて思ってなかったんだもん。それに・・・・・・彼女いると思ってたから・・・・・・」 哲の胸中を思って、俺は盛大な溜息をついた。
「可愛そうに・・・・・・」
「でもでも、プレゼントはあげたよ。ちゃんと」
 慌てたように葵は言うが、たぶんそれじゃダメだろう。
 今頃哲は、葵が自分以外の男にチョコを作ってると勘違いして悶々としてるに違いない。
 ・・・・・・不憫だ。
「葵、そのチョコレート、絶対、絶対今日中に哲に渡せよ」
「分かってるよ」
 本当に分かってるんだか・・・・・・。
「いいか、絶対だぞ。そうしないと、大変な事になるぞ」
「分かってるってば。っていうか大変なことって何よ」
「大変な事だ」
 きっと哲が沼よりも深く沈む・・・・・・だろうなぁ。そしたら、這い上がれないかもしれないぞ。
 本番を過ぎてしまったら、それは限りなく義理に近いと判断してしまうもんなんだ。男ってのは。
「なんだか分かんないけど、ちゃんと渡すよ。帰りに寄ってくれる事になってるし」
「そっか・・・・・・」
 何故か俺がホッとした。
「あのう・・・・・・」
「ん? なんだ? 蒼華」
 振り向くと、手の平に小さな箱をのせた蒼華がもじもじしていた。
「えっと、お話しが終わったようなので、コレを・・・・・・葵さんに、私からの友チョコです」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ、蒼華ちゃん。友チョコ! 嬉しいー。ありがとう~!」
 そういえば、葵にチョコを渡すのは失礼かどうか俺に聞いてきたっけ。
 すっかり忘れてた。
「あの、それで、ゆっくんにも・・・・・・」
「え? 俺?」
 蒼華は、同じ箱を俺にも差し出した。
「いいなぁ~良かったね、ゆっくん」
「うっさいなっ!」
 わざとらしく語尾を強調する葵をあしらって、俺は蒼華から箱を受け取った。
 嬉しいけど、残念な感じ。
 正直、俺が欲しいのはコレじゃない。
 コレじゃないけど、嬉しくないわけじゃない。
「ゆっくん・・・・・・?」
「・・・・・・いや、ありがとう」
「うん」
 蒼華は満足そうだった。
「じゃあ、帰るか?」
「うん」
 俺達が立ち上がると、葵は酷く残念そうにしていた。
 またみんなでカフェにでも行くという約束を取り付けて、やっと解放してもらえることになった。
「とっても可愛らしい人だね、葵さんて」
「そうか?」
 二人で話しながら歩いた。
 バス停まで送ったら、蒼華からのチョコレートも貰ってしまったので、俺の今日の予定も終りだった。
「じゃあ、蒼華、気を付けて帰れよ」
「え? ゆっくん家に来ないの?」
 蒼華の意外な発言に俺は驚いた。
「・・・・・・え・・・・・・? だって・・・・・・」
「あれ? チョコレートフォンデュするんだと思ってたんだけど・・・・・・しない・・・・・・の?」
 ああ!
 覚えてたんだ!
「する! するよ! 食べる!」
「良かった~。せっかく用意したのに無駄になっちゃうところだった」
 べつに蒼華にとっては、特別な意味なんてないんだけど。
 でも、このポジションを俺は気に入っている。
 俺は、蒼華にとっての試食要因で十分だ。


 今はまだ・・・・・・。






(おしまい)





おまけSS をお届けしました。
ビターバレンタインの続きになってますが、主人公はサトルさんのお子様 勇喜くんです
10歳の設定のところを14歳にまで引き上げてお届けしておりますw

え、まずは、勇喜くんの彼女説ごめんなさいっ(-人-;)(;-人-)
しかも、相手が蒼華でごめんなさい!!!!!
もう、忘れてください(--;(_ _(--;

何処までも続くよ、妄想は・・・ (殴


でもでも、カッコいい勇喜くんが書けて大満足ですww
その分、哲くんがちょっぴり可愛そうな感じでしたが
きっと葵ちゃんから手作りチョコをもらえたと思います(´∀`)w


恋愛ものはやっぱり難しいですね(;´ρ`)
これからも色んな本を読んで、精進したいと思います('◇')ゞ

サトルさん、葵ちゃん、哲くん、勇喜くん
参加いただいてありがとうございましたっ!!


ではっ(*´Д`*)ノ







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セイバー

るぴさんこんばんわ(*'∇')/ビターバレンタインおまけ
すごくよかったよ~!女性、男性にとってもバレンタインデーは
特別な日だし葵ちゃんのそういう思いが伝わってきたお話
でした!ゆっくんもかっこよかった~(≧∇≦)蒼華ちゃんも
相変わらず優しい雰囲気がいっぱい出てて楽しく最後まで
読めました(*'∇')バトンの方も楽しみだ~♪
by セイバー (2010-02-05 20:38) 

satoru

最終話読んできたのですよ~!!!!!
すっごく楽しくて、読みながらニヤニヤしちゃったですよww
哲の誤解が無事解けてよかったのですっ><
そして哲から葵への逆チョコの展開もちょっとビックリしたですっ!!

おまけも、ありがとでしたっ。こっちもすっごく面白いのだっ><
葵がチョコレートと格闘してる姿が浮かんできます(笑)
勇喜と蒼華ちゃんとの微妙な関係も楽しいですね^-^
将来はきっと、彼氏彼女の仲に(笑)

ルピさん、ホントに素敵なSS&おまけありがとうございましたですっ><
すっごーーーーーーーーーーーーーーーく楽しかったですww
ルピさんのSSを通して、葵&哲が活き活きしてる姿が感じれて
すっごく嬉しかったです^^
ではは~、なのです!!
by satoru (2010-02-06 02:17) 

ルピナス

セイバーさん☆
こばわ~~いつも読んでくれてありがとうなのです(⊃д⊂)
葵ちゃんの明るくて前向きなキャラが出せたらいいなぁとか思って書いた作品でしたが(^_^;)ど、どうかにゃ。。。
ゆっくんはカッコよくかけてめっちゃ満足してまふw
蒼華はなんか存在が日に日に薄くなってwww

そだ、そろそろD・Rを公開しようかと思いますよ(´∀`)
待っててちょw


サトルさん☆
長くなってごめんなさいでした~(^_^;)最後まで読んでくれてありがとうです!
哲くんの優しさと葵ちゃんの明るさを表現することが目標でしたが(*'-')
ウーン(ーー;)w
おまけは、ゆっくんの彼女説を否定する為に書きましたw
でも結局彼女っぽい結末に・・・orz あれw;
蒼華が相手で申し訳ない(つд・) でも毎日お菓子に囲まれそうな二人になりそうですw

また、何か妄想したらお借りするかもwww
では('◇')ゞ 読んでくださってありがとうございましたっ!

by ルピナス (2010-02-08 17:07) 

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