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翼 -TSUBASA- 第5話 [翼 -TSUBASA-]

みなさま こんにちわ(*´Д`*) ルピナスです

いつも訪問やnice!ありがとうございます!!

おかげさまでこんなにも長くブログを続けていける自分がいますw

今日も頑張って更新しますので、楽しんでいってくださいね♪

さて、今日は テキトー小説w 翼 の第5話です
データ消失事件から数日・・・・・・結構立ち直りました(゜▽゜;)
そして内容も結構忘れたwww 嫌な事と一緒にさら~~~~っとw
そんなところもテキトーです(´∀`)
でもでも、書くときは真剣&フルパワーですよ (それでもあの程度;
ネタ作りはテキトーでしたが頑張って1人称を練習したいと思います(*'-')

それでは、みなさまに楽しんで読んでもらえると嬉しいです


ではでは、今日もまた HPの更新作業に埋もれてきますwww


ごゆっくりどうぞ♪



 



  翼 -TSUBASA- いままでの話
  プロローグ 第1話 第2話 第3話 第4話





翼 -TSUBASA-  第5話



「白上! 体育祭の種目のことだけどさ・・・・・・」
 帰宅しようと思って教室を出たところで、クラスの実行委員に声をかけられた。
 事故にあってから約2ヶ月。暦は10月に入って季節は秋だけど、俺は相変わらずリハビリを続けていた。
「は? 俺、どうせ走れねぇよ」
「ああ、うん。それは分かってるんだけど、それじゃあ、つまらないだろ。だから、走らなくていい種目に参加するのはどうかと思ってさ。せっかくだからメインで。応援団長とかどうよ?」
「・・・・・・応援? 団長?!・・・・・・」
 驚いた俺を、棚橋(たなはし)は爽やかな笑顔で応対する。
 実行委員長をする責任感の強い優等生の棚橋(たなはし)は、担任の井上からの信頼も厚い。その上、押し付けがましいところがなくて女子からの人気も高いらしい。
「体育祭は生徒全員参加だし、お前だけ不参加っていうのもな。怪我だからムリさせるつもりはないけど、応援なら出来るだろ? やってみないか?」
 全員参加というのは学校側が決めた強制事項だ。皆で楽しく、なんてもっともらしいことをうたってるが、要するにサボる事は許さないってだけだ。
「井上の差し金か? 悪りぃけど、俺は、そういうのはパスだ。応援はどうせ全員でやるんだろ? わざわざ団長やる必要なんかねぇじゃねぇか。話はそれだけか? なら、俺は帰るぜ、じゃあな」
「あ、おいっ。白上! 一応、考えといてくれよっ!」
 棚橋は、後ろから念を押すように言ってきたが、そんなこと考えるまでもなく、俺の中ではNGだ。話を聞くのも面倒でさっさとずらかった。
 今月末には一部の連中が妙に張り切ってる体育祭がある。足が完治していない俺に参加種目はない。体育の時間さえ見学しているんだ、当然といえば当然だろう。
 そのことが、担任の井上には気になるらしく、何でもいいから参加しろとしつこい。
 いいかげん、放っておいてくれと俺は思う。忙しい合間を縫って、わざわざ俺のこと考えてくれなくても結構だ。
 リハビリもないのに、俺は早足で靴箱を後にした。
 校門の所までくると、ラケットがボールを打ち込む小気味いい音が響いてきた。それは、随分と遠ざかっていた音だ。
 自然と足が動いた。
 学校の隣に設置されたテニスコート。近づくと、フェンスを通して長方形の砂地の領域が、まだ踏み荒らされる前の状態で広がっていた。
 ボールの跳ねる音は、奥の方からリズムよく響いてくる。多分、誰かが一人で練習しているのだろう。
 まだ、学校が終わったばかりで部活が始まるには早い時間だ。ストロークをする相手がいねぇんだろうな。
 俺は、誰もいない方のコートに近づき、見えないように木の陰に身を寄せてコートを眺めた。
 もう2ヶ月以上もコートには立っていない。走れなくなってから、ラケットも握ってはいなかった。
 夏に出れるはずだった大会も欠場して、リハビリだと言ってはコートから逃げるように遠ざかっていたんだ。
 井上が俺を気にするのは、部活にも参加していないからだろう。直ぐに復帰できると思っていたのに、テニスどころかまともに走ることも許されていない。
 俺の足は元に戻るのか?
 命は奇跡的に助かったかもしれないが、その後遺症で一生走ることができねぇ・・・・・・そういう事なんじゃねぇのか?
 俺は、このままテニスを出来ないまま高校生活を終えるのか・・・・・・。
 ゾッとした。
 テニス意外の部活動なんて想像できねぇ。じゃあ、帰宅部のままってことか? 毎日ボーっと帰るだけの生活・・・・・・。
「俺は、何の為に生き返ったんだよ」
 なあ? 守護霊さんよ・・・・・・。
 あれ以来現れない守護霊の女。街中でつい興奮して八つ当たりした俺に、愛想をつかして守護霊をやめたのかもしんねぇ。それとも、テニスが出来なくて悶々としてる俺の幻覚だったのか・・・・・・。
 今更、どっちだって違いはない。非現実的なもんに縋ろうとするなんて、俺はこんなにも弱かったのか・・・・・・。
「智明っ? そんなとこで何してんだ?」
 ビクッとして振り返ると、ラケットを持ったジャージ姿の影沼がいた。ボーっとしてた俺は、影沼が直ぐ傍まで来てることに気付かなかったらしい。
「・・・・・・別に」
「見に来たのか?」
 ラケットをさすりながら近寄る影沼は、いつもより話しずらそうだった。
「あぁ、まあ・・・・・・そんなとこだ。お前は・・・・・・サーブ? してたのか?」
 影沼の額に汗がとめどなく溢れているのをみて、さっきから響いていたボールの音は影沼だったと気が付いた。
「まあね。誰もいないし、やる事ないから苦手なサーブ練習をちょっとな」
「そうか・・・・・・」
 二人で顔を見合わせて苦笑した。
 影沼と言葉を交わすのは何日振りだろう?
 特に話題もなく、俺たちは沈黙したまま突っ立っていた。先に口を開いたのは影沼だった。
「・・・・・・ボレーでもしていかないか?」
 思い切って言ってみたというのが分かるように、俺の返事を待つ影沼はどこかそわそわしている。
 ボレー練習なら走る必要はない。
 だが・・・・・・。
「いや、遠慮しとく。アップもなしに体動かすのはちょっとな。それに、ラケット持ってきてねぇんだ」
 ・・・・・・言い訳だ。
「そっか、それじゃあ仕方ないな。また今度にすっか」
「悪いな」
 影沼は明るく、いいよと笑った。
 俺は、影沼に気を使わせたままその場を後にした。どこか後ろめたくて、気持ちが浮上しないまま俺は帰宅した。
「お兄ちゃん、おかえりーっ。頼まれてた本、部屋に持ってったよー。綺麗に使ってよねっ」
 やたらと明るい3つ年下の妹は、友達と遊びに行くのだと言って俺の脇を駆け抜けた。俺が部活をやってる時は分からなかったが、妹の部活は1日おきらしい。
 2階への階段を登り、西側にある俺の部屋へと向かう。夕方は、西日が差し込んで部屋が朱色になるが、それ以外は明かりは一切差し込まない薄暗い部屋だ。ドアを開けて正面にある机に鞄を置いた。気だるい体をベッドに沈めようと視線を移した時、俺はその先にあるものをみて固まった。
「あ。おかえり、智明」
「なっ・・・・・・・・・・・・!!」
 綺麗に翼を折りたたんで行儀良く俺のベッドに座る守護霊の女。
 何してんだ人の部屋で!? っていうかどっから入った?! つーか勝手にクッション抱えるなっ!
「えっとね、こないだはごめん。悪かった。分かったような事言って。で、色々考えてみて、あたしも智明の気持ちをもっと理解してみようと。だから、・・・・・・あーーーもう! ってか、スライスサーブ教えてくんない?」
 そう言って笑った守護霊は、どっから持ってきたのかaccessとロゴの入った水色のラケットを俺に見せつけた。


 
 
 

<つづく>



タグ:小説
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コメント 7

セイバー

るぴさんこんばんわ~(*'∇')/第5話アップ!お疲れ様です^^
あの時は大変だったね~::今回は学校でのやりとりで智明
は面倒がって断ったり自分の今の状態の事で葛藤してたり
でも周りにいる友達は良い人たちばかりだな~って思った!
影沼とは本当に親友なんだぁ~っていうのを二人のやり取り
で改めて感じたです^^そして最後にあの守護天使が!!!
この後の二人のやり取りもまた楽しそうだぁ~(≧∇≦)♪それと
少し話は変わっちゃうですが頼まれてるHPのコンテンツ絵
イメージはわいてこれから描くんだけど名前とか設定はまた
後からでもいいかな~っというお願い&連絡です~m(._.)m
お待たせしちゃってごめんね~::そのあとはリク絵とか描いて
いく予定です~!るぴさんもHP更新作業無理しないようにね。
by セイバー (2009-10-14 19:08) 

K-STYLE

こんばんばん(^◇^)ノ"
第5話、無事にアップできたですね~。おめでとうなのです~(´∀`)
今回は、智くんの学校での様子がたくさん描かれていて、るぴさんの爽やかな作風をあらためて感じたです。クラスメイトとのやり取りとか、部活や体育祭に関するエピソードとか、とっても臨場感があって読んでいて嬉しくなったですにゃ(^∀^)
そして、またまた守護天使さまの登場。でもでも、個人的に一番サプライズだったのは、智くんに妹ちゃんがいた事だにゃ~(゜∀゜)一人称も、すごくいい感じに書けてるですよ~。
by K-STYLE (2009-10-14 20:05) 

りるる

ルピちゃんおつかれさまです!
第5話まってましたーーvvv
この…この葛藤がたまらん(*ノノ)
学校でのイベントもある…テニスがしたい!
だけど怪我とか先の見えない不安とか上手に書かれてて
すっと話の中にはいっていけいました♪
そして サラっっと守護天使さまwww
彼女の明るさは救いですね(*ノノ)
by りるる (2009-10-15 11:16) 

ルピナス

セイバーさん☆
やっと立ち直ったよ~(ーー;)内容も忘れたけどw
守護天使はこっからですにゃっwそろそろメインで動かすよ~
次をお楽しみに
ふむふむ(*'-')おkヨ♪設定は後付けってことでw
いあいあw 楽しむ事が大事だからゆっくり描いて♪
その分楽しみが増えるっす(´∀`)w

かっぱちゃん☆
できましたw(゜ーÅ)ありがとうなのです
学校の様子とか消え行く自分の記憶を掘り出しましたww
翼は場面展開が速いというか、時期が飛びすぎて(^_^;)困りものでふ
妹ちゃんはおにいちゃんと違って明るいのですw
良かった(⊃д⊂)そう言ってもらえるとちょっと安心です

りるたん☆
智明は葛藤ばっかしてて(^_^;)思春期ねw
守護天使の登場でサクッとストーリー進めようかと思ってます^^w
明るすぎるのも困るけどww軽すぎるwww


by ルピナス (2009-10-15 17:27) 

satoru

ルピさん、第5話完成おめでとですっ^^
テニスがやりたいのに出来ない智明くんの複雑な気持ちが
とても伝わってきたのです><
自分も学生時代は部活好きだったので、
部活が出来ない智明くん、ほんとに可愛そうです・・・。

影沼くんの気持ちも複雑そうですね><
智明くん早く元気になってね!!
そして最後に守護天使ちゃん登場だ!!
今後の展開がどうなるのか、目が話せないのですっ。
ではでは~。

by satoru (2009-10-17 02:11) 

ルピナス

サトルさん 読んでくれてありがとうです(⊃д⊂)
部活がやりたいのに出来ないもどかしさって表現が難しいです
好きな人ほど辛いですよね(;´ρ`)
親友としてはきっと複雑なはずです
応援したいけど余計な詮索は無用 みたいなw
こっから天使ちゃんを一暴れさせたいと思っていますwww


by ルピナス (2009-10-17 13:29) 

TSO

智明君、当初思ってた以上に体の後遺症あるんですね。
歩くくらいは普通なのかと思ってたけど、もっとびっこ引いたり重々しく歩いてたのかな?
ふふふ守護霊さん再登場しましたね。つーか、守護霊ってずっとくっついてるものじゃないんですか?
by TSO (2010-04-22 00:17) 

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